○髙橋かずみ議員
昨年、初登庁以来、これまでの約8カ月間、公営企業委員会の一員として、交通局の事業につきまして勉強させていただいております。交通局は、一昨年12月 に大江戸線の全線開業により、地下鉄の営業キロが100キロを超えるなど、ますます都民の足としての重要性が高まってきたと考えております。
ところで、公共交通を取り巻く環境は、長引く経済の停滞や少子高齢化などの流れの中で、乗客需要の減少傾向が続いており、民鉄各社とも経営状況が厳しい 状況に置かれていると仄聞しております。特に、地下鉄建設に伴う多額の債務を抱えている交通局は、さらに厳しい状況に置かれていると思います。こうした厳 しい状況に対応するためには、経営の効率化、本来の事業の積極的な増収対策だけでなく、副業である関連事業にも積極的に取り組み、財政基盤を強化していく ことが必要であると考えております。交通局の関連事業については、これまで都バスのラッピングを初めとして、種々の取り組みについて行っていると聞いてお ります。
そこで、関連事業について何点かお伺いしたいと思っております。
まず最初に、14年度の予算収入はどの程度を見込んでいるのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
14年度の予算収入のお尋ねでございます。14年度の予算収入につきましては、広告事業収入として52億円、土地建物及び光ファイバーケーブル事業による 賃貸料収入として51億円、駅の売店などの構内営業料収入として5億円など、合計では109億円の収入を見込んでおります。
○髙橋かずみ 議員
次に、関連事業収入の中でも、今伺いいたしましたけれども、広告が大きな割合を占めているようでありますが、中でも、先ほど申し上げました、一大ブームとなつたラッピング広告の現況はどうなのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
2月1日現在、在籍車両全体の4割を超える694両がラッピングバスでございます。13年度では約9億6千万円、14年度予算では約10億5千万円の収入 を見込んでございます。実施から2年がたちまして、安定した収入を得ることができるようになりましたが、今後とも、さらなる増収のため、引き続き努力をし てまいります。
○髙橋かずみ 議員
12年度には、ラッピングバスのような新規媒体の導入があったわけでありますけれども、今後の増収策として、どのようなことを考えているのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
交通局では、ラッピングバスのほかにも、駅構内の遊休スペース、例えばエスカレーターの側壁などを利用しました大型ラップ広告や、三田線のホームゲートのステッカー広告など、新規媒体の開発に積極的に取り組んでまいりました。
今後は、新規媒体のみならず、駅構内を明るくきれいにするなど駅環境の整備を進め、既存広告の媒体価値を向上させることによりまして、企業が広告を出したいという執行意欲を高めさせ、増収につなげてまいります。
○髙橋かずみ 議員
私も、そういう方向で期待しているわけでありますけれども、大江戸線の新宿に貼付されておりますラップ広告は、きれいで斬新であり、評価しております。交 通局では、このようなさまざまな新規媒体の開発にいろいろ努力されているようでありますが、本年2月11日付日本経済新開で、「地下鉄の窓に広告」という 記事を見ました。この動画広告もなかなかおもしろいアイデアだと思い、局にお伺いしましたところ、かつて都営新宿線でも動画の実験をしたとお聞きいたしま したが、どのようなものだったのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
11年の2月に、新宿線の新宿三丁目駅と曙橋駅間におきまして、動画広告実験に協力をしております。これは、トンネル内に設置いたしました液晶パネルに、映像フィルムの1コマずつの静止画を表示させまして、走行中の車内から実写映像のように見せるものでごぎいます。
○髙橋かずみ 議員
そこで、その実験はどのような結果となったのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
トンネル内の動画広告は、日本初の実験ということもごぎいまして注目を集めましたが、映像が小さく不鮮明であること、また、設置コストの面などから問題がございまして、交通局としては本格的な実施に至りませんでした。
○髙橋かずみ 議員
平成11年2月に実施された動画広告の実験以来、もう、はや3年が経過しておりますが、私は、この間技術開発が進み、さらに媒体の改良がなされていると思っております。こうした動画広告の進展に対して、交通局はどのように考えているのか、改めて見解をお伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
この実験以降、幾つか異なる手法も開発されてきておりまして、映像の問題も大分改良されたようでございます。交通局では、この種の広告につきまして、その技術的手法や媒体価値などに関心を持っているところでございます。
○髙橋かずみ 議員
ということで、関心があるとするならば、交通局としては、この種の動画広告を導入する意向はあるのか、お伺いいたします。
○福田関連事業担当部長
動画広告に関しましては、クライアントや広告代理店側の媒体評価が分かれております。また、イニシアルコストの高さ、それから、電車の走行スピードと設置 場所との関係や設置場所の規制、クライアントの碓保など、解決すべき課題も多い状況でごぎいます。交通局といたしましては、問題点や課題の整理状況を踏ま え、試行も含めまして実施の可能性について検討してまいります。
○髙橋かずみ議員
答弁にもありましたように、課題多いようでありますけれども、動画広告は、地下鉄ならではの媒体と考えられますので、さらに一層の検討を進めてほしいと思 います。この動画広告だけでなく、新しい媒体の開発に積極的に取り組み、広告事業を大いに拡充してもらいたいのであり、交通局がラッピングバスに続くヒッ ト商品を開発することを期待しているものであります。
最後に、関連事業の推進体制について伺って、質問を終わります。
○久保田総務部長
平戌13年3月に策定しまた局の 3 ヵ年の経営計画、チャレンジ2001におきまして、関連事業を乗車料に次ぐ収入の柱と位置づけ、迅速かつ柔軟に積極的な 展開を図ることとしております。より機動的な事業の推進を図るため、局内に関連事業推進会議を発足させたところでありまして、これから局の横断的な推進体 制のもと、積極的にさらなる増収に取り組んでいきたいと思います。