2004.03.18 : 都市・環境委員会

■水と緑のネットワーク化について


○髙橋かずみ委員

 私は、かねてから練馬区の都市計画道路など都市基盤整備のおくれを指摘してきましたが、練馬区のように比較的緑豊かな区部で今なお緑が減少傾向にあることにかんがみ、昨日は環境局に対して、街路樹や道路の植樹帯の件で質問をさせていただきました。
  本委員会では、水と緑のネットワーク化についてお尋ねさせていただきます。
  緑被率の調査については、各区の調査年度にばらつきがあるようでありますが、私の地元練馬区は、緑被率では23区の中で1番だったのでありますが、最近渋谷区に抜かれて2位になったというように仄聞しております。
  都では、平成12年の緑の東京計画の公表以来、みどり率をみどりづくりの政策指標として、東京の緑の量をはかる指標にしてきました。
  そこでまず、基礎的なことを確認させていただく上で、みどり率の定義と意味についてお伺いいたします。

○山崎都市基盤部長

 みどり率についてでございますが、みどり率とは、樹林地、草地、農地、宅地等の緑、公園、街路樹や河川等の水面の面積が地域全体の面積に占める割合をいい ます。これまで緑で覆われた面積の割合を示してきました緑被率に、河川等の水面、公園内で緑で覆われていない部分の割合を加えたものでございます。
  緑が持ちます4つの機能、すなわち、土地環境の改善、防災、潤い、安らぎ、風格、そして最後に生物の生存基盤というような4つの機能を最大限に発揮して いく上で、水が持っている役割あるいは公園全体の緑が持つ機能、そういったものに着目した広い意味での緑に関する指標だというふうに考えてございます。

○髙橋かずみ 委員

 次に、先ほど練馬区が緑被率では23区中2位になったといいましたが、練馬区のみどり率や緑の現状がどのようになっているのか、その認識についてお伺いいたします。

○山崎都市基盤部長

 みどり率につきましては、23区全体を対象に調査しております。また、ブロック別にも分けて集計してございますが、現状では区部全体のみどり率が約29% でございましたのに対し、練馬区を含めた杉並、中野、世田谷、目黒の区部西部地域のみどり率は約31%と推計されておりまして、区部ブロック別ではトップクラスでございます。
  練馬区は、土地利用上、農用地の割合が区部でも際立って高い反面、河川を含めた水面が少ないというのも特徴でございます。このことから、農地、屋敷林、 雑木林等が一体となった緑を保全することによりまして、郷土の緑を継承していく、また石神井公園等、石神井川沿いの緑環境を充実していくということが大事 かというふうに考えております。

○髙橋かずみ 委員

 ありがとうございます。練馬区の地域特性を生かして、みどり率の向上が図れるようお願いしたいと思います。
  昨年10月の本委員会で、私は都市計画審議会から答申された東京らしいみどりをつくる新戦略について幾つか質問をさせていただきました。その中でのみど りづくりの大きな柱は、水と緑のネットワークであると考えております。今後の緑豊かなまちづくりを展望した場合、都市における自然環境を再生し、郷土景観 の保全を図る上で、水と緑のネットワーク化は極めて大切だと思います。
  そこで、都として水と緑のネットワーク化に向けて、今後どのような取り組みを行っていくのか、お伺いいたします。

○山崎都市基盤部長

 昨年10月に、東京都都市計画審議会から、東京らしいみどりをつくる新戦略の答申を受けておりまして、この中で、水と緑のネットワーク化に向けたことが答 申されてございます。この取り組みの1つとして、みどりの新戦略ガイドラインを16年度に策定していきたいと考えてございます。このガイドラインをもと に、多様な主体が多様な東京らしい緑を創出していくように誘導していきたいと思っております。

○髙橋かずみ 委員

 そこでお伺いいたしますが、みどりの新戦略ガイドラインを16年度に策定するということでありますが、ぜひ実効性のある戦略的なガイドラインにしてほしいと思います。
  練馬区は、石神井川に沿って武蔵関公園、石神井公園などの公園を初め、民間施設ではとしまえんなどがあります。このガイドラインによれば、このような自然や歴史的文化資源を生かしてどのようなネットワーク化が図られるのか、その所見をお伺いいたします。

○山崎都市基盤部長

 石神井川流域は、川にはぐくまれました緑豊かな歴史と文化遺産に恵まれております。これらの遺産を活用しながら、川のみどり軸あるいは風の道の形成を図っていくということが重要かなというふうに考えているところでございます。
  また、石神井公園や武蔵関公園、としまえんなどのみどりの拠点、そして石神井川をみどりの軸というふうに位置づけまして、水と緑のネットワーク化を図っていくというようなことを考えております。
  また、それによりまして、それらの拠点や軸周辺の民間開発に対しましても、緑とオープンスペースを確保するように指導、要請いたしまして、緑に広がりや厚みを持たせるよう誘導していきたいと考えてございます。

○髙橋かずみ 委員

 最後に、意見を申し上げさせていただきます。
  練馬区のように比較的緑に恵まれた地域が、知らない間に緑が減少し、気がつけば緑とオープンスペースが乏しい地域となっていたという過去の轍を踏まないこ とが肝要であります。むしろ練馬区が東京における緑豊かなまちづくりのモデル地域となるように、水と緑のネットワーク化に向けた積極的な取り組みをしてい ただくようお願いさせていただきまして、質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。

 

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