2004.10.22 : 公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第2号)

■小児医院について


○髙橋かずみ委員

 私から、平成15年1月に策定された都立病院改革実行プログラムにおいて、都が取り組むべき重要課題であるとされている小児医療についてお尋ねをさせていただきます。
  少子化により小児人口は今後さらに減少することが見込まれている一方で、小児医療は手間がかかる、病状が急変するため医師のリスクが高いなどの特性があるにもかかわらず、診療報酬の設定が不十分ではないかといわれております。
  こうした状況の中で、小児科を志望する医師が非常に減少し、小児科を標榜する医療機関が減少するなど、全国的に小児医療の危機が叫ばれております。さらに、育児に不安を持つ親の増加に伴い、家庭で対応できるような状態であってもすぐに受診するなど、医療機関への依存度はますます高くなっていると思います。特に夜間や休日における小児救急医療の需要は増加し、病院で勤務する小児科医は極めて多忙となっていると仄聞をしております。
  最初に、五年前と比べまして、平成 15 年度の都立病院における小児救急の取扱実績についてお伺いいたします。

○奥田経営企画部長

 清瀬、八王子の両小児病院を初めといたしまして、小児科を有する都立病院全体で、平成 11 年度が 5 万 357 人だったものが、平成 15 年度には 8 万 6 千 99 人ということになってございます。 1 日当たり患者数で見ますと、平成 11 年度は 138 人だったものが、平成 15 年度は 235 人、約 1.7 倍になってござい ます。

○髙橋かずみ 委員

 小児救急患者の伸びは、私が思っている以上に大幅なものとなっているように伺います。都立病院の小児科には大いに期待しております。これからも都民のためにぜひ頑張ってもらいたいと思います。
  ただ、都立病院についても、ただ単に患者を受け入れるだけではなく、地域医療に責任を持つべき区市町村と、広域的な観点から医療提供体制を構築していく都との役割分担や、診療所と病院という施設の機能分担を踏まえながら、都立病院の持つ医療資源を最大限に活用していく必要があると思います。
  こうした観点から、都立病院では、小児医療の充実に向け、今後どのように取り組んでいこうとしているのか、伺います。

○奥田経営企画部長

 ただいま委員からお話がございましたとおり、都立病院におきましては、小児医療の充実を最重要課題の一つに位置づけてございまして、区市町村や地域の医療機関との役割分担を踏まえつつ、連携関係を強化する中で、都における小児医療の充実を図っていくこととしております。
  このために、都における小児医療の拠点といたしまして、清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院の都立の 3 小児病院を移転統合いたしまして、心から体 に至る総合的な高度専門的な医療を提供する小児総合医療センターとして整備をし、あわせて区部におきましても、周産期小児医療センターとして大塚病院の医 療機能の充実を図っていく所存でございます。

○髙橋かずみ 委員

 小児科医師という人的な資源自体に限界がある中で、小児医療の充実を図っていくためには、どうしても都立病院が都立病院改革で目指しているように、小児科 医師、小児の医療機関がいかに効果的に連携協力し、都民に症状に応じた適切な小児医療を提供していけるかどうかにかかっているといっても過言ではないと思います。
  私の選出区であります練馬区では、仮称順天堂大学医学部附属練馬病院を誘致し、平成 17 年の 7 月の開設を目指して現在建設中でありますが、この病院でも、病床 400 床のうち 25 床を小児病棟として整備し、小児医療に積極的に取り組むこととしております。
  そこで伺いますが、区部の小児医療の拠点となる都立大塚病院は、地域的にも比較的近いところにあり、来年開設予定の、先ほども申し述べましたけれども、 仮称順天堂大学医学部附属練馬病院などとも連携を密接に図っていくことが重要であると考えておりますが、その辺、ご所見はいかがでしょうか。

○奥田経営企画部長

 地域の方々のご熱意によりまして、地域医療の充実に大きく貢献をいたします順天堂大学医学部附属練馬病院、これが練馬区への誘致ということで実現したこと につきましては、都といたしましても高く評価をさせていただいているところでございます。都民に適切な医療を提供していくためには、大塚病院がこの病院との連携関係を密にしていくことがご指摘のとおり大変重要なことであるというふうに考えております。
  この病院の詳細な運営内容は現在検討中というふうに聞いておりますが、この病院の運営内容等が具体化されていく中で、具体的な連携方策などについて調整をしていきたいというふうに考えております。

○髙橋かずみ 委員

 最後に、意見と要望を申し上げさせていただきます。
  誘致により新たに設置される病院の機能を十分に発揮させ、地域住民が安心して受診できる体制をつくり上げていくため、私も区や大学にも働きかけていくつ もりでありますが、都立病院としても医療機関相互の協力体制の構築などに積極的に取り組んでいただきますよう申し上げまして、私の質問を終わらせていただ きます。
  ありがとうございました。

 

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