2004.10.25 : 公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第3号)

■漏水防止について


○髙橋かずみ委員

 時間も大分経過しておりますので、ポイントを絞ってお尋ねさせていただきます。
  現在、水道局で力を入れております、安全でおいしい水の供給に向けた取り組み、これは大変重要であり、ぜひ進めていただきたいと思っております。と同時 に、私は、水道の基本である安定給水の確保や、水資源の有効活用という視点も決しておろそかにできない大事な課題であると思っております。
  そうした観点から、まず、漏水防止についてお伺いいたします。
  平成 15 年度末における配水管の総延長は 24782 キロメートル、地球を半周以上する膨大なものであり、給水管を含めれば、まさにはかり知れない長さで あります。地中にあるものでありますから、年月の経過とともに、当然管も傷んでくるし、漏水が起きてくるわけであります。漏水は貴重な水資源の浪費につな がるものであり、漏水を発見し、小まめに補修することは地道な作業でありますが、私は極めて重要な仕事であると思うのであります。
  水道局ではかねてから漏水防止に力を入れてきておりますが、平成 15 年度における漏水防止対策の具体的な取り組み内容と所要経費、また漏水率の推移について最初に伺います。

○滝沢給水部長

 当局では、従来から局の重要課題といたしまして、漏水防止に取り組んできております。平成 15 年度も引き続きまして漏水を早期に発見し修理する即応的対策 と、経年配水管を耐震性にすぐれたダクタイル鋳鉄管に、鉛製給水管をステンレス鋼管等に取りかえて、漏水を未然に防止する予防的対策、こういったことに取 り組んできました。
  こうした対策は、漏水防止のみならず、耐震性の向上などの効果もあわせ持つものでございまして、そうした経費をすべて漏水防止対策費ととらえますと、平成 15 年度は総額 631 億円でございます。
  漏水率の推移でございますが、漏水防止対策をこれまで着実に行ってきた結果、約 40 年前の昭和 38 年度末では 20.3 %であった漏水率は、平成15年度末には 4.7 %まで低減することができました。

○髙橋かずみ 委員

 漏水率が 4.7 %。かつては、今ご説明ありましたように、20 %を超えていたものが随分改善されたという印象であります。
  先日発表された水道局の計画であります東京水道経営 2004 を見ると、水道局では漏水率をさらに改善させ、向こう10年以内に4 %まで持っていくとして おります。大変結構なことであり、ぜひ頑張っていただきたいと思いますが、同時に、ここまで下がった漏水率をさらに下げるというのは非常に難しいことだと 思います。現状においても、配水管の取りかえなどの関連する経費を含めれば、総額で 631 億円という多額の経費をかけており、さらに、コストが増加すると なると、やはり費用対効果の点で問題ではないかと考えます。
  そこで、これからは漏水防止対策の内容や進め方を適切に見直していくべきではないかと思いますが、ご所見をお伺いいたします。

○滝沢給水部長

 これまで漏水防止対策を着実に進めてまいりました結果、漏水発生件数は減少してきております。そのため、従来の作業方法では、地下で発生している漏水の発 見が非常に困難になってきておりまして、作業効率が低下してきております。そこで、漏水防止作業全体の内容を見直しまして、より作業効率が向上する方法を 検討して、今後の事業に反映してまいります。

○髙橋かずみ 委員

 次に、経年管の計画的な取りかえについて伺います。
  配水管のうち、布設されて長い年月を経過した、いわゆる経年管は、内面の腐食によりまして水道水の水質に悪影響を及ぼすおそれがあると同時に、大規模な 漏水事故の原因ともなるものであります。特に、一昨日の新潟県中越地震のような大規模な震災時には、大きな被害をもたらすものと懸念しております。計画的 な取りかえがぜひとも必要ですが、平成 14 年第一回定例会の公営企業委員会において私がこの問題を取り上げた当時は、送水管や配水本管などの口径の大きい ものだけでも、 23 区内に 100 キロメートルを超える経年管が残されているとの答弁をちょうだいいたしました。残っている理由としては、交差点や河川、鉄 道の下などの、取りかえが難しい場所にあるためであるということでありました。その後 2 年余りが経過いたしましたが、その後の取り組み状況はどうなってい るのか、お伺いいたします。

○長岡建設部長

 経年管の取りかえへの取り組み状況でございますが、ご指摘のとおり、平成 14 年の第 1 回定例会において、平成 12 年度末現在の経年管残存延長は 118 キロメートル、残存率は 6.4 %と答弁いたしました。
  その後、経年管の解消に向けまして着実な進捗を図ってきた結果、平成15年度末における区部の経年送水管、配水本管等の残存延長は 85 キロメートル、残存率は 4.5 %となっております。
  しかしながら、施工困難な路線が多く残っておりまして、これまで以上に精力的に取り組む必要がありますことから、水道局では平成 14 年度にK0プロジェ クトというものを立ち上げまして、平成23年度までに経年配水本管等を解消することを目指して計画的に取り組んでいるところでございます。

○髙橋かずみ 委員

 送水管や配水本管などの破裂事故が起きれば、広範囲に及ぶ断水や濁り水、さらには周辺の各区への浸水被害など大きな影響が心配されるわけでありまして、今答弁のありましたK0プロジェクトをぜひとも着実に推進していただきたいと思っております。
  ところで、私の地元の練馬区にも城北線という主要幹線が通っております。これは練馬区を初め豊島区、中野区、杉並区などに配水している重要な路線である と仄聞しております。この城北線は、古くは昭和 12 年に布設されたものもあるなど、まさに典型的な経年管でありますが、これにかわるバックアップ路線がな い。取りかえるためには代替路線を新たに布設しなければならず、私が以前質問したときは、早急に代替路線の整備を検討するという答弁をいただきました。そ の後の検討状況についてどうなっているのか、お伺いします。

○長岡建設部長

 ご指摘のとおり、城北線は、練馬区を初めといたしました区部北西部の広範囲に配水している重要路線でありながら、経年化が著しく、早期の更新を必要として いる路線でございます。しかしながら、当該管路にはバックアップ機能がないことから、これまで更新が困難でございました。このため、今回策定いたしました 東京水道経営プラン 2004 において、代替路線となる第 2 城北線の新設を行うことといたしました。第 2 城北線は、口径 1500 ミリメートル、延長は約 6.4 キロメートル、今年度から 20 年度までの 5 カ年で計画的に整備をしていくこととしております。

○髙橋かずみ 委員

 今答弁があった第 2 城北線の整備により、長年の懸案であった城北線の更新に向け具体的に踏み出したということで、高く評価したいと思います。
  この工事は、長期間にわたる大規模なものになると考えられます。いうまでもないことですが、工事に当たっては地元の住環境にも十分配慮し、円滑な施工に努めてもらいたいと思いますが、局の考え方をお伺いします。

○長岡建設部長

 工事に当たりましては、周辺環境を踏まえ、騒音防止や振動対策などに十分留意し、地域の皆様にできるだけ迷惑のかからないよう十分配慮をいたします。ま た、資材運搬などの工事用車両の安全通行や歩行者通路の確保など、工事中における保安には万全を期していく所存でございます。

○髙橋かずみ 委員

 最後に伺います。
  水道事業は世界都市東京の基幹的なインフラであり、膨大な施設を常に良好な状態で維持し続けなければならないと思います。今回取り上げた漏水の問題にし ても、また経年管の問題にしても一朝一夕には解決はしない、長年にわたる地道な取り組みが求められる課題であると思います。それを怠ると、必ず後の世代に ツケとして回ってくると思います。現在の都民はもとより、将来の都民、すなわち私たちの子ども、孫の世代にわたって東京の水道を健全に運営していくため に、長期的な視点で計画的に事業を執行していただきたいと思います。この点につきまして局長の決意を伺って、質問を終わらせていただきたいと思います。

○髙橋かずみ水道局長

 漏水防止対策、また経年管の計画的な更新についてのいろいろご指摘をいただきましたけれども、まさしく水道は都民生活と首都東京の都市活動を支える極めて 重要な基幹施設でございまして、このお話も大変その中で重要な課題であると認識をしております。ひとときたりとも絶やすことなく、将来にわたりまして安定 的に給水をしていくことが水道事業者としての重要な責務であると認識をしております。
  そのためには、地震や渇水の不安に十全に備えるなど、必要な施設整備を着実に実施していく必要がございます。副委員長ご指摘のように、長期的な視点に立った計画的な事業執行が欠かせないと考えております。
  今後とも、こうした考え方に基づきまして、一層信頼性の高い水道システムを構築し、安全でおいしい水の安定的な供給を求める都民の声に全力でこたえてまいります。

 

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