平成18年度_公営企業会計決算特別委員会第2分科会(第4号)
◯鈴木委員長
ただいまから平成十八年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、下水道局関係の決算に対する質疑を行ってまいります。
これより下水道局関係に入ります。
決算の審査を行ってまいります。
平成十八年度東京都下水道事業会計決算を議題といたします。
本件については、既に説明を聴取いたしております。
その際要求をいたしました資料は、お手元に配布してございます。
資料について理事者からの説明を求めます。
◯髙橋かずみ委員
本日最後でありますので、緊張して……。
私からは、平成十八年度下水道事業会計決算書の二ページにあります、区部下水道事業の浸水対策の推進についてお尋ねいたします。
梅雨や夕立といった季節を象徴する雨、本来の語感が、いつごろからか薄れてきております。そのかわり、集中豪雨などという味気のない言葉が目立つようになりました。
近年は、地球温暖化が原因といわれる、大雨による被害が相次いで発生しております。東京においても、毎年のように集中豪雨に見舞われる浸水が頻発しております。浸水被害を繰り返さないためにも、都は浸水対策に最優先で取り組むべきだと考えております。
下水道局では、先ほど計画調整部長の発言にありましたが、浸水被害を軽減するため、一時間当たり五〇ミリの降雨に対応する、幹線やポンプ所などの基幹施設の整備を行っておりますが、基幹施設の整備には多くの時間と費用を要します。このため、都民が実感できる効果を早期に発現させるという観点から、雨水整備クイックプランを策定し、対策を講じておるのは承知しております。
私は、平成十三年の公営企業委員会で、この雨水整備クイックプランの内容について質問をいたしましたが、練馬区における雨水整備クイックプランのその後の進捗についてお伺いいたします。
◯黒住建設部
長 練馬区内における雨水整備クイックプランの進捗状況につきましては、練馬区大泉町地区、練馬区小竹町・旭丘地区、練馬区豊玉・中村、中野区江古田・沼袋地区の三地区を重点地区に位置づけ、事業を実施してまいりました。
三地区ともすべて工事が完了しておりまして、練馬区大泉町地区では、平成十四年度に雨水貯留管が完成しております。練馬区小竹町・旭丘地区では、平成十七年度に雨水貯留管が完成しております。練馬区豊玉・中村、中野区江古田・沼袋地区では、平成十八年度までに雨水貯留管及び第二妙正寺川幹線が完成しております。
なお、第二妙正寺川幹線につきましては、河川改修が完了するまでの間、約二万二千立方メートルの雨水の貯留を行っているところでございます。
◯髙橋かずみ委員
雨水整備クイックプランの実施により、以前に比べ被害が少なくなったと感じております。
しかし、答弁にあった、第二妙正寺川幹線は雨水を貯留する方法をとっておりますが、より被害の低減を図るために、大変おくれております、一時間当たり五〇ミリの降雨に対応する河川整備との調整を進め、早急に河川へ放流できるようにしていただきたいと思います。
また、練馬区中村では、対策を実施した地区の被害は軽減されているものの、その周辺では、集中豪雨により、いまだに被害が発生しているところであります。この中村地区の周辺でも、同様の対策を早急に行うべきだと思いますが、今後の取り組みについてお伺いいたします。
◯黒住建設部長
中村地区周辺では、地盤の起伏が多く、地盤の低いところに雨水が流れ込みやすい地形であることなどの地域特性によりまして、地盤の低いところで浸水被害が発生しております。このため、実施した対策の効果を予測できる設計手法などを活用いたしまして、地域特性を考慮した効果的な対策を実施することといたしました。
具体的には、内径が三メートルから四メートル、延長が二・四キロメートルの管渠を新たに設置いたしまして、流域の上流部の雨水を幹線に流れ込む以前に取り込み、河川まで直接導くものでございます。
なお、河川改修が完了するまでの間は、約二万五千立方メートルの雨水を貯留する計画でございます。
平成二十六年度の完成を目指し、既に工事を発注しておりまして、先般、地元説明会を開催したところでございます。
◯髙橋かずみ委員
新たな対策を実施するということでありますが、ぜひとも早期の工事着手に向け、全力で対応していただきたいとお願いしておきます。
一方、集中豪雨による浸水被害の軽減を図るには、下水道局が行う施設整備に加えて、住民みずからが浸水に備えることが必要であり、そのためには、住民がより早く正確な降雨の状況を把握することが重要であります。
下水道局では、雨雲の動きや降雨量などが一目でわかる降雨情報レーダーシステム、東京アメッシュにより降雨の情報を提供しております。この東京アメッシュがホームページで公開されるときに、議会で私も質問をいたしました。利便性の一層の向上についてお願いしたところでありますが、先般、この東京アメッシュがリニューアルされたと仄聞しております。
そこで、この東京アメッシュのリニューアルについて伺います。
◯桜井施設管理部長
降雨情報システム、通称東京アメッシュにつきましては、平成十四年度よりインターネットで公開しており、これまで多くのお客様にご利用いただいております。
本年七月には、埼玉県、横浜市、川崎市との連携により降雨情報の広域化と精度向上を図り、表示面の改良や操作面の機能向上などのリニューアルを行いました。
こうした改善により、降雨範囲の移動や降雨状況の把握が広く正確にできるようになり、お客様には、今までより早目に浸水への備えをとっていただけるようになりました。
その結果、アクセス数は、リニューアル後の三カ月間で、昨年同時期を二五%上回り、着実に利用の拡大がなされております。
◯髙橋かずみ委員
近隣県市と連携し、これまで以上に広いエリアの情報を提供することは、都民にとって大いに役立つものと思います。
東京アメッシュのほかにどのような情報提供を行っているのか伺います。
◯桜井施設管理部長
浸水被害の軽減を図るためには、お客様みずから浸水への備えを行っていただくことも重要であると考えております。
このため、情報提供の一環として、浸水予想区域図を作成、公表したり、幹線の水位情報を下水道管理用光ファイバーを活用して地元へ提供しております。
また、毎年六月を浸水対策強化月間と定め、浸水の危険性が高い地下、半地下家屋を対象にリーフレットを配布し、お客様みずからが行える浸水への備えをお願いするなどの取り組みを行っております。
引き続き、積極的にお客様への情報提供を図ってまいります。
◯髙橋かずみ委員
浸水予想区域図や幹線水位情報など、生活に密着した情報の提供があれば、みずから浸水への備えを行うことができ、被害の軽減が図れると思います。
今後も、浸水対策に役立つ情報の提供をより充実させていただきたいとお願いをさせていただきます。
現在、都では、よりレベルの高い政策目標を設定し、二〇一六年のオリンピック招致を実現できるような、さまざまな推進をしております。下水道局においても、「十年後の東京」に基づき、災害に強い都市をつくり、首都東京の信用を高めることを目指し、浸水対策を行うことが必要であると考えます。
最後に、浸水対策の推進に向けた局長の決意を伺い、質問を終わらせていただきます。
◯前田下水道局長
「十年後の東京」では、水と緑の回廊で包まれた美しいまち東京の復活や、世界で最も環境負荷の少ない都市、災害に強い都市の実現などを目指して積極的に施策を推進することとしております。
これまでも下水道局は、浸水対策を重点事業の一つとして位置づけ、幹線やポンプ所などの基幹施設の整備や、クイックプランにより事業を推進してまいりました。
今後は、経営計画二〇〇七にお示ししておりますように、基幹施設の整備を浸水が発生する危険性が高い地域などに重点化し、効果的に推進してまいります。
また、総合的な浸水対策を一層効果的に行っていくため、都と地域住民が協力し、コミュニケーションの充実を図るとともに、河川管理者など関係機関との連携を図ってまいります。
今後とも、浸水対策を推進し、都民が安全に安心して住める、災害に強い都市の実現に向けて、局を挙げて取り組んでまいります。