2006.11.06 : 平成18年オリンピック招致特別委員会

◯髙橋かずみ委員

  東京都議会自由民主党として、二〇一六年、平成二十八年にオリンピック及びパラリンピックを再び東京で開催することに賛成する立場からお尋ねいたします。

 東京は、一九六四年、昭和三十九年にアジア初のオリンピックを開催いたしました。歴史的に見ると、第二次世界大戦後の荒廃から立ち直り、復興を遂げた日本が取り組んだ国家的イベントであり、日本が国際社会に復帰するシンボルの意味を持ちました。戦後復興の象徴として国立競技場が建設され、東海道新幹線や東京モノレールが開通するなど、オリンピック開催に向けての種々の整備がなされるとともに、金メダル十六個を含む計二十九個のメダルを獲得し、国際競技力のレベルで幾つもの競技で追いつき追い越せを実現するなど、日本のスポーツ界に有史以来のインパクトを与えました。

 当時高校生だった私は、大松博文監督率いる女子バレーボールチームが回転レシーブや変化球サーブを駆使して宿敵ソ連を破り、見事金メダルを獲得したのを茶の間の白黒テレビで真剣に見ておりました。東京で再びオリンピックを開催することは、世界平和を希求する強い意思を世界にアピールするとともに、知事もおっしゃったように、私たち日本人が失いつつある自信をこの手に取り戻すための大きなきっかけになるに違いありません。

 東京は、八月末にJOCの国内選考で国内立候補都市に決定しました。今後は、熾烈な国際選考に勝ち残るために、国内での機運の盛り上げはもとより、国際社会での招致活動を積極的に展開していくことになりますが、そもそもオリンピックを開催する意義をきちんと持ち得ていなければ、国際選考で勝ち残ることも厳しいと考えます。

 十月五日にオリンピック招致特別委員会が設置され、きょうは第一回目の質疑となります。この特別委員会では必要な調査審議を十分に行ってまいりたいと思いますが、最初に私は、オリンピックの意義、理念について改めて何点か、確認を含めてお伺いいたします。

 まず、そもそも近代オリンピックがどのような形で始まったのか、お伺いします。

◯髙橋かずみ委員

  私は、今回のオリンピック招致に当たって、オリンピックに関する文献を幾つか読みましたが、それによると、オリンピックがつくられたそもそものねらいには、単なる記録や勝敗を競う大会ではなく、全世界の人々が祝う宗教的祭りによって平和な社会をつくり出すことがあったとあります。

 近代オリンピックが始まってから既に百年以上を経過しております。現在、オリンピックを開催する意義は変わっているのか、お伺いします。

◯髙橋かずみ委員

  私は、オリンピックはそれぞれの国、地域を代表する選手の最高のパフォーマンスにより、その選手が代表する国、地域の人々に活力を与えるだけではなく、世界の多くの人々に夢と感動と希望を与える世界最高のスポーツ大会としての意義があるとも考えます。

 さきのトリノ冬季オリンピック大会においても、フィギュアスケートで荒川静香選手が完璧な演技で見事金メダルを獲得したのは記憶に新しいところでありますが、我が国に大きな感動をもたらしたばかりではなく、アジア勢初の金メダルということもあり、中国のメディアも大絶賛だと仄聞しております。

 オリンピック開催については十分意義があることを認識しましたが、今回なぜ東京で開催しようとするのか、その意義、理念を改めてお伺いいたします。

◯髙橋かずみ委員

  ただいま東京でオリンピックを開催する意義について伺いました。

 世界の諸都市に模範を示すとお話があり、すばらしいものだと思います。このすばらしい意義を、今後はぜひわかりやすい言葉で世界に発信していってほしいと思います。これは、国際選考においてIOC委員の心を動かすことになるでしょうし、国内においても招致機運を盛り上げることになると思います。

 そこで、他の開催都市では世界に対してどのような言葉で発信しているのか、お伺いします。

◯髙橋かずみ委員

  他都市の状況についてはわかりました。

 オリンピックの意義や理念はオリンピック憲章にうたわれておりますが、それをどう表現していくかは、地域や時代の相違を反映したものになるものと認識しました。そこで最後に、東京オリンピックでは東京から世界へ伝えるメッセージについてどのように発信するのか、本部長のお考えをお伺いいたします。

◯髙橋かずみ委員

  東京都は、オリンピックの招致を成功させるためにも、十年後を見据え、首都圏三環状道路の整備や自然エネルギーの多量普及による環境対策のさらなる推進など、東京をさらに機能的で魅力的な都市につくり変えることを目指した東京の都市像を早急に都民に明らかにして、夢を与えていただきたいと思います。

 八月三十日に東京は日本の立候補都市になりましたが、世界に向けてはこれからが本番であり、正念場であります。今後、外部招致組織を立ち上げて、国内招致機運の盛り上げが国際社会での招致活動を積極的に展開していくことになるかと思いますが、必ずや東京で二〇一六年のオリンピックを開催できるよう、我が党も積極的に応援していきたいと考えております。頑張りましょう。

 以上で私の質問を終わります。

 

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