◯髙橋かずみ委員
私から、建設局の事務事業についてお尋ねいたします。
都知事を筆頭に、都議会も連携して始まったオリンピック招致について、本年八月にはオリンピック候補地の国内選考に勝ち、いよいよ二度目のオリンピック招致に向けた取り組みが本格化してまいります。成熟した都市を世界にアピールするには、道路、河川、公園の整備など、建設局の果たす役割は大変重要なものがあると思います。こうした観点から、特に都市計画道路、歩道や電線類の地中化、河川整備の取り組み状況などについて、何点かお伺いいたします。
まずは都市計画道路の整備についてでありますが、オリンピック開催期間中には世界各国から多くの来訪者が都内の施設間を移動することから、円滑な交通の確保が不可欠になると考えます。
しかし、東京を取り巻く交通の現状はというと、慢性的な交通渋滞が発生しており、例えば都内区部の走行速度は時速約十八キロと、全国の平均走行速度の半分程度であり、早急に、私の地元の外環など首都圏三環状道路を初め幹線道路ネットワークを整備する必要があります。中でも、都民の生活に欠くことのできない都市計画道路については、現時点で既に区部や多摩、また、区部の中でも各区によってその整備率に格差が生じているのが現実であります。成熟した都市東京の看板に偽りのないよう、都内全域で都市計画道路の整備を進め、渋滞解消を進めることが求められております。
そこで、私の地元の第四建設事務所管内の練馬区、板橋区、豊島区ごとの行政面積について、また、あわせて、区部と多摩、練馬区、板橋区、豊島区ごとの都市計画道路の整備率についてお伺いいたします。
◯髙橋かずみ委員
今の答弁で明らかなように、行政面積では練馬区が一番広いのでありますが、都市計画道路の整備率については、練馬区が区部や多摩の平均よりも低く、また、第四建設事務所管内でも一番おくれていることがわかります。特に練馬区内で見ると、おおむね中心部に笹目通りが南北に貫いており、その笹目通りを境に、東側では環状第八号線や放射第三五号線の整備が進んでおりますが、笹目通りより西側の練馬区西部では、区部平均の半分以下の約二六%と、極めて低い状況にあります。また、高架化されていない区内の西武池袋線や西武新宿線の踏切など、慢性的な渋滞が繰り返されております。
今後予定されている練馬区西部の都市計画道路としては、ようやく放射第七号線がことしから事業に取りかかったところであり、区部と多摩をつなぐ重要な道路であることから、早期に完成させることが必要であると考えます。また、大江戸線の導入空間ともなる補助第二三〇号線については、笹目通りから土支田通りの間がようやく動き出したものの、土支田通りから大泉学園通りの間については、過去測量に入ったものの、現在中断しております。地元の反対などにより事業が進められなかったという状況は重々承知しておりますが、地権者からも事業再開を求める声が出され始めるなど、事業再開に向け、機は熟し始めてきたものと考えます。
そこで、放射第七号線と補助第二三〇号線の取り組み状況についてお伺いいたします。
◯髙橋かずみ委員
練馬区西部には、都市計画道路の整備計画である、平成二十七年度までに優先的に事業を行うこととしている第三次事業化計画の中において区施行となっている補助第一三五号線や、まだ事業化計画にも位置づけられていない補助第一五六号線など、整備しなくてはならない路線が多くあります。今後は、こういった路線などを含め、特に整備のおくれている練馬区西部の都市計画道路の整備を早急に進める必要があると意見表明し、次の質問に移ります。
次に、歩道の整備状況についてお伺いいたします。
都はこれまでも、地域の状況を踏まえ、歩道の整備を進めてきたと思います。しかし、第四建設事務所管内の豊島区では、ほとんどの都道に車いすがすれ違えるぐらい幅の広い歩道が整備されているように思いますが、私の地元である練馬区西部にある一般都道二三三号、東大泉田無線のように、歩道がなく、また、あっても親が子どもの手を引いて歩けないくらい幅の狭い場所が多く見受けられます。
先ほど我が党の吉野副委員長より、多摩地域における幅の広い歩道の整備についての質問がありましたが、私の住む練馬区を含め、第四建設事務所管内の都道における幅員二メートル以上の歩道の整備状況と今後の取り組みについてお伺いします。
◯髙橋かずみ委員
今の答弁のとおり、豊島区は九九%、板橋区は八四%も歩道が整備されているのに対して、練馬区は六四%と、第四建設事務所管内でも一番おくれております。歩行者が安心して歩け、車いすがすれ違えるよう、地域住民の方々や区の理解と協力を得て、片側しか整備されていない歩道を両側に、また、幅の広い歩道の整備を進めていくよう要望しておきます。
次に、電線類地中化事業の状況についてお伺いいたします。
電柱は歩行者の通行の支障となり、さらには、災害時の電柱の倒壊が避難や救助活動に大きな障害となります。そのため、電線類の地中化を積極的に推進するとともに、あわせて歩道の段差や勾配を改善して、バリアフリー化を進める必要があると考えます。
しかし、私の地元である練馬区では、目白通りの一部ぐらいしか地中化の事業が進んでいないように思います。そこで、第四建設事務所管内の今後の地中化事業の取り組みについてお伺いします。
◯髙橋かずみ委員
ことしも残りわずかとなりました。このままだと、本年は昨年のような洪水被害はないと思われます。しかし、ことしも地球上では極端な豪雨と干ばつが繰り返され、異常気象による大規模な自然災害が発生しております。我が国も例外ではなく、集中豪雨や土砂災害で多くの命が失われております。東京も、昨年のような水害が再び発生してもおかしくありません。水害に被災された都民を代表し、早急に対策を講じるべきと考え、昨年十二月に建設局長への要望活動の実施や、ことしの東京都議会第一回定例会で文書質問を行いました。
東京はオリンピックの招致を目指しており、その開催が二〇一六年八月の予定で、出水期と重なることから、都の水害対策が注目されることは確実であります。それまでに、水害におびえることのない、恥ずかしくない、世界に誇れる都市にすべきと考えます。そこで、中小河川の治水対策について何点かお伺いいたします。
まず、現在進められている五〇ミリ降雨に対する改修計画について伺います。
昨年の一〇〇ミリを超える集中豪雨であっても、一時間五〇ミリの降雨に対応する護岸や調節池が整備された箇所では比較的被害が少なく、減災効果が発揮されていると聞いております。しかし、現在、区部での河川の五〇ミリ改修の完成率はいまだ六六%、未改修延長は約四十キロメートルも残されております。残る箇所の改修を早急に進めるべきでありますが、いつまでにどこまで完了するか、都民にはわかりません。道路では都市計画道路の整備方針を公表し、指標を掲げ、事業を進めております。河川改修においても、例えば十年後のオリンピックの時期までの整備計画を示すなど、将来あるべき姿を明示していくべきと考えますが、所見を伺います。
◯髙橋かずみ委員
次に、文書質問でも取り上げた練馬区内の河川整備に関してお伺いいたします。
まず、昨年九月に石神井川上流で発生した水害への対策について伺います。
石神井川の上流部、西武新宿線武蔵関駅付近では、昨年九月の集中豪雨により、約五ヘクタールの範囲で八十棟近くが水害に見舞われました。この地域では毎年のように水害が発生しており、その解消が強く望まれております。私が要望活動でも提案した、被災地の上流約一・五キロメートルにある武蔵関公園の池を利用した富士見池調節池の拡充計画について、地元練馬区との調整が進んでいると聞いておりますが、今後の見通しについて伺います。
◯髙橋かずみ委員
次に、都営団地の敷地を有効に活用した石神井川の河川改修について伺います。
現在事業を実施している区間の直近上流に都営上石神井アパートがあり、広大な敷地を有しておりますが、今後このアパートを含む区間の河川改修を行っていくと思いますが、実施する際には、下流の南田中団地で実施されたと同じように、河川の両側の敷地を有効に活用し、護岸を緩傾斜や多自然型にして、地域の方々に憩いや潤いをもたらすことができる親水空間を実現できるよう提案しました。
この団地の管理者である都市整備局や地元練馬区など関係機関と調整が進められていると思いますが、進捗状況と今後の進め方につきまして伺います。
◯髙橋かずみ委員
さらに、白子川の水害対策について伺います。
昨年、白子川の旧川沿いで発生した二度の水害では多くの住民が被災しました。その際、下水道から水の逆流や道路排水が処理されず、家屋に水が流入してくる状況を目の当たりにしました。こうした内水被害の解消には、下水道の放流先である白子川の改修を進めなければならないのでありますが、比丘尼橋上流調節池から最上流までの護岸約二キロメートルが未改修で、その整備には多くの年数を要すると聞いております。
そこで、緊急的に対処できる方策として、最上流に計画されている調節池の整備について提案していますが、その検討状況について伺います。
◯髙橋かずみ委員
次に、先ほど白子川の水害対策でも質問した内水被害について、東京都全域の問題としてとらえ、河川整備との関連についてお伺いいたします。
水害は、単に河川からあふれるものではなく、下水道から逆流してあふれる内水被害がありますが、その頻度は非常に多く、広い範囲で発生しております。都民にとっては、河川からの水害であろうと下水道からであろうと、水害は水害であり、内水被害の対策も重要な水害対策であります。その解消のためには、放流先の河川改修を速やかに進め、下水の放流量の抑制を速やかに解除していくことが最優先であることはもちろん、未改修の区間であっても、河川の能力を最大限使い、放流量の調整を図ることが重要であると考えます。そのためには、河川と下水道とのきめ細かな調整が不可欠であります。今後の取り組み方針について伺います。
◯髙橋かずみ委員
ところで、これまでの質疑を振り返ってみますと、練馬区や板橋区では都市基盤の整備がまだ十分進んでいないように思われますが、この両区を所管している第四建設事務所は、現在の所在地に移転して既に三十二年たつと仄聞しております。第四建設事務所の管内では、最も都市基盤の整備が進んでいるところは豊島区であり、次いで板橋区、練馬区の順となっていると思いますが、本年五月の環状第八号線の全線開通を初めとして、事務所の立地条件も管内の町の姿も設置当時とは大きく変化しているはずであります。
建設事務所は、建設局事業の推進拠点であり、まちづくりや都市基盤整備に欠かせない重要な役割を担っております。昨年三月には、練馬区内で水道の配水本管が破裂する事故がありましたが、事故自体は水道局の所管とはいえ、都道に関係していれば、直ちに建設事務所も対応しなければならないのであり、地域においては、かように重要な存在であります。
こうした中で、事業概要の所管区域等の一覧図を見れば、第四建設事務所の位置は偏っているようにも思われ、事業執行上何の支障もなく管内全域に目が行き届いているのか、懸念されます。例えば、先ほどの歩道整備に関する答弁にあったように、練馬区内には、都道でありながら歩道がなく、また、バリアフリーになっていない道がまだ存在しているわけであります。質疑の冒頭でお尋ねしたように、練馬区の行政面積は大変広大であり、この区域を含めた三区を所管する事務所は、立地についても相応の考慮が必要であると思います。
そこで伺いますが、建設事務所はいわば事業推進の中核部隊でありますから、その所在地についても、今後さらに練馬区及び板橋区のエリアで重点的に事業を実施していけるよう配慮が必要ではないかと考えますが、見解をお伺いします。
◯髙橋かずみ委員
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練馬区は面積が広いため、工区も練馬と石神井の二つが設置されており、工区の果たしている役割についても理解しておりますが、所管区域内に工区が点在しているから問題ないという次元の話ではないと考えます。
建設局が推進する幹線道路ネットワークの整備や地下鉄路線の新規開業など、公共交通網の発達は著しいものがあります。都内の各エリア相互のアクセスも、従来よりも格段に向上しております。第四建設事務所管内の道路整備も逐次進んできた中で、事務所が例えばもっと板橋区や練馬区寄りにあっても、都営大江戸線を利用できれば都庁まで一本で行き来できるアクセスがあり、また、そのアクセスも良好であると思います。管内の実情を十分把握し、建設事務所の仕事を適切に執行するためには支障がないはずであると思います。都民の要望を事業の現場で的確にとらえていくためには、所管区域のどこからでもアクセスの良好な位置に事務所を立地することが望ましいと思います。
ただいま、事務所の立地については固定化するものではないというお答えがありましたが、今後、立地環境の変化等に十分留意しながら、所在地のあり方についても検討していただくよう強く要望しておきます。しかし、重要なことは、都民生活のさらなる充実であり、今後、第四建設事務所を中心に、練馬区や板橋区の区域内の都市基盤整備について一層積極的に推進してほしいと思います。
これまで、第四建設事務所管内の都市基盤整備について伺ってまいりました。練馬区における都市計画道路の整備率は、区部や多摩の都市計画道路の整備率に比べて大きくおくれておりますが、ここで、ことし五月に本線四車線が全線にわたり開通した環状第八号線について一言述べさせていただきます。
環状第八号線は、昭和三十一年に着手以来、五十年の歳月をかけ、また、環状第七号線の開通以来、環状道路としては二十一年ぶりに全線開通いたしました。私も平成十三年に起工式式典に出席し、さきに行われた開通記念式典にも出席しましたが、半世紀にわたる事業にご協力いただいた地元の皆様、地権者の方々のご理解とご協力、工事関係者のご苦労などを肌で感じ、改めて道路事業の難しさと重要性を認識することができました。建設局にとっても局史に残る大事業ではなかったかと思います。
さて、環状第八号線も開通後約半年を経過いたしました。私も地元の利用者としてたびたび通行しておりますが、今回の開通に伴い、井荻トンネルから笹目通りにかけての渋滞が解消され、移動時間を読めるようになりました。これまでは渋滞時間プラスアルファの時間を考慮して出かけておりましたが、今ではそのようなむだな時間を使わないで済むようになりました。このむだな時間の解消が利用者全員に還元されることになるわけで、幹線道路の整備の絶大な効果を再認識したところであります。
そこで、環状第八号線の整備効果の本格的な算出はこれからになるとのことでありますが、現時点でどの程度整備効果について把握しているか、伺います。
◯髙橋かずみ委員
これらのことを考慮すると、骨格幹線道路の整備スピードを上げて、一日も早い整備効果を都民に還元することが重要と考えますが、見解を伺います。
◯髙橋かずみ委員
先ほども述べましたように、環状第八号線も本線が開通したとはいえ、主に沿道の住民の方々が利用されることになる側道や歩道の整備はこれからであります。特に歩道の整備に当たっては、快適な道路空間として利用できるよう、地元の方々からも、ポケットパークや緑地の確保などについて要望されております。そのような地域の声をしっかりと受けとめていただき、環境に配慮した幹線道路として、側道や歩道を含めて環状第八号線全体の完成までしっかり取り組み、後の世代に誇れるような道路づくりを進めていただきたいと思います。
成熟した都市東京をアピールするためにも、都市計画道路の整備により、景観にすぐれた道路空間を形成し、その効果を都民に還元する、そのことが、練馬区内についていえば放射第七号線、補助第二三〇号線や外環などの幹線道路の今後の事業促進にさらにつながると考えております。この十年が道路整備の正念場とのことでありますので、骨格幹線道路の整備に引き続き取り組んでいただくよう強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。