2008.03.03
東京都議会環境・建設委員会速記録第二号

〇谷村委員長
  次に、付託議案の審査を行います。
 第百十八号議案、第百二十一号議案及び第百二十四号議案中、歳出、繰越明許費、建設局所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

〇髙橋かずみ委員
  最初に、付託議案第百十八号議案、石神井公園の用地取得と整備についてお尋ねいたします。
 春のような暖かい日が続いたと思うとまた寒さが戻ってくる、まさしく三寒四温、三月の声を聞き、少し気は早いと思いますが、桜の開花が待ち遠しく思われます。
 私にとって桜といえば、近所にある都立石神井公園の桜であります。石神井池の水面に映る満開の桜は、大変風情があります。二十三区内にあるとは思えない、自然豊かな公園であり、私も、子どものころにはこの公園で魚釣りやザリガニ釣りに興じた覚えもあります。
 また、公園内には東京都指定旧跡の石神井城跡など、この地の歴史を伝える文化財があり、子どもから高齢者まで、大変地元に親しまれている公園であります。
 今般、石神井公園用地の取得のために六十八億円余の補正予算を組んでおりますが、本公園について、何点かお伺いいたします。
 初めに、石神井公園の現在の開園状況、並びに今回の補正で取得する土地を整備することで開園率はどう変化するのか、伺います。

〇小口参事
  石神井公園は、計画面積約四十一ヘクタールであり、そのうち現在約二十一ヘクタールを開園しており、開園率はおよそ五一%となっております。
 今回取得予定の土地は、面積約二・二ヘクタールであり、整備、開園することで、開園率は約五六%となります。
〇髙橋かずみ委員
  石神井公園の事業がかなり進展すると、ただいま伺いました。
 初めに述べたとおり、石神井公園は自然環境と歴史資産に恵まれた公園であります。また、震災時に避難場所となるなど、防災上の役割も重要と考えております。
 今後、取得予定地においてどのような整備を予定しているのか、整備内容とスケジュールについて伺います。

〇小口参事
  石神井公園は、自然環境や歴史資産に恵まれ、水と緑のネットワークの拠点となる公園であります。  また、東京都地域防災計画で、震災時の避難場所やヘリコプター活動の拠点として位置づけられ、防災公園としての機能を充実させる必要があります。
 このため、震災時にヘリコプターによる救出救助や物資輸送が円滑に行われるよう、また、平常時には、都民が自然の中でレクリエーションを楽しめるよう、取得予定地に広場などを整備してまいります。
 スケジュールは、平成二十年度に設計を行い、二十一年度に整備を行う予定であります。

〇髙橋かずみ委員
  大規模な用地の取得は、公園面積の飛躍的拡大を早期にもたらすものとして、大いに期待するところでありますが、この石神井公園の計画区域には、今回取得する予定の三井住友銀行所有の石神井運動場と、日本銀行が所有する石神井運動場があります。
 まず、三井住友銀行の石神井運動場について伺いますが、今回、当運動場を取得する理由を改めて伺います。

〇谷島用地部長
  緑あふれる都市を実現していくため、平成二十年度末までに都立公園を七十ヘクタール開園させる目標を定め、計画的な整備に取り組んでおります。
 この目標を達成するためには、早期に開園に結びつくことができる用地の取得が必要でございます。今回取得する用地は、約二・二ヘクタールという大規模用地でございまして、取得による事業発展の効果が高いものでございます。
 今般、関係権利者との協議の進展もございまして、年度内取得が可能となったものでございます。

〇髙橋かずみ委員
  当運動場については、平成十一年三月に一部の土地を取得した後、現在に至っていると聞いておりますが、その経緯を詳細に伺わせていただきます。

〇谷島用地部長
  当運動場につきまして、平成十一年三月に約四五%の用地を取得しました。
 その後、財政再建推進プランが策定され、用地の新規取得については、その必要性を十分検討しながら可能な限り抑制することとなりまして、当運動場の残る用地の取得を見送らざるを得ませんでした。
 この間、三井住友銀行からは用地取得を求める要請が継続的に行われてまいりました。さらに、石神井公園が防災公園ネットワークの一環として位置づけられ、災害時にはヘリコプターの臨時離着陸場の機能を発揮させるために、都道からの緊急車両等の出入り口を確保する必要が生じております。
 こうしたことから、改めて関係権利者との折衝を再開し、おおむね合意に達したものでございます。

〇髙橋かずみ委員
  次に、石神井公園にあるもう一つの日本銀行所有の石神井運動場は、練馬区が用地を取得し、公園化することになったと聞いております。  日本銀行は、以前から石神井運動場の閉鎖に向けて調整を進めてきたと仄聞しております。
 昨年十一月の委員会において、私は用地を取得して公園化を進めるべきと要望いたしました。
 そこで、このたび練馬区が取得するに至った経緯について伺います。

〇小口参事
  日本銀行所有の石神井運動場は、三宝寺池の北側に位置する面積約四・七ヘクタールの運動場であり、昭和五十年からテニスコートや野球場の一部を練馬区民にも開放してきました。
 この運動場については、これまでも日本銀行から継続的に用地取得の要請がありましたが、日本銀行から公園として購入しない場合には、十九年度中に民間に売却したいとの申し入れがあり、都と区で公園化の方策を探ることにしました。
 同時に、日本銀行に対しては、都議会環境・建設委員会で出された公園化への要望を伝えるとともに、都と区の検討結果が出るまで土地の売却を保留するよう申し入れるなど、公園化への協力について積極的に働きかけを行ってまいりました。
 これらの結果、地域の緑を保全する観点から、最終的に練馬区が用地を取得し、公園化することに至ったものであります。

〇髙橋かずみ委員
  現在、日本銀行石神井運動場は、さくでご案内のとおり囲われ、一般の人が自由に立ち入ることができない場所であります。今回、ようやく私のみならず、地元の皆様方の長年の公園化の夢がかなうわけであります。
 練馬区は、平成二十二年度に用地の一部取得と実施設計を行うと聞いております。今後、区がこの運動場のさくを現状のまま残して、さくの中を整備するだけでは、都立公園と区立公園がただ隣接しているという状態になり、都民、区民、住民の理解が得られないと思います。双方の公園がつながり、相乗効果をもたらすよう、都と区の間で協力すべきと考えますが、所見を伺います。

〇小口参事
  日本銀行運動場は、石神井公園の開園区域に隣接しており、豊かな樹林とオープンスペースをあわせ持ち、三宝寺池の水源涵養地として重要であります。
 既存の石神井公園と区の整備する公園とをつなげることは、災害時の避難を容易にするとともに、利用者がより広く散策を楽しむことができるなど、公園の機能を向上させるものです。
 そこで、双方の公園が自由に行き来でき、また一体として緑の保全が図れるよう、区と綿密に調整してまいります。

〇髙橋かずみ委員
  ぜひとも、地元練馬区との調整を密にお願いしたいと思います。
 この件については最後になりますが、都立公園は、街路樹や水辺の緑とともに、緑のネットワークを形成する上でその拠点となる重要な施設であることから、今後とも効果的かつ効率的な整備に努めていただきたいと思います。
 公園事業を推進する上で、地元自治体の協力を得ることは有効と考えますが、都の所見を伺います。

〇小口参事
  都が用地取得や整備を進めるに当たって、地元自治体の協力は事業を円滑に進める上で大きな力となるものであります。
 公園事業においては、防災公園の整備を優先的に進めるとともに、水と緑のネットワークの拠点となる公園整備に取り組んでいますが、その整備予定を検討するに当たっては、地元の協力も重要と考えております。
 今後、地元自治体の協力を得ながら、水と緑の回廊で包まれた美しいまち東京の実現に向けて、公園事業を進めてまいります。

〇髙橋かずみ委員
  「十年後の東京」の実現を目指し、今後も地元自治体と連携して、東京を緑あふれる都市へと変え、首都東京の価値をさらに高めるようお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。
 次に、付託議案第百二十一号議案、連続立体交差事業についてお尋ねいたします。
 都内には約千百六十カ所の踏切があり、交通渋滞だけでなく、踏切事故や緊急車両等の通行の障害になるなど、安全で快適な都市活動の阻害要因となっております。
 これらの踏切問題を解消するため、さまざまな取り組みが行われておりますが、中でも、連続立体交差事業は非常に効果的であり、都民からも期待されている事業であります。
 私は、これまでも連続立体交差事業の取り組みについて何度か質問してきておりますが、まず、連続立体交差事業の踏切除却の実績をお伺いいたします。

〇藤森道路計画担当部長
  連続立体交差事業によります踏切除却の実績でございますが、都では、昭和三十六年以来これまで、京王線の府中駅付近や小田急線の狛江駅付近など、事業が完了いたしました十七路線三十カ所で、二百五十五カ所の踏切を除却いたしました。
 また、現在事業中の八路線十カ所のうち、東急目黒線など三路線三カ所で四十三カ所の踏切を除却しており、合計二百九十八カ所の踏切を除却いたしました。

〇髙橋かずみ委員
  これまで、都が踏切除却に努力してきたことが理解できました。
 しかしながら、いまだ都内にはいわゆるあかずの踏切が数多く残っております。一日も早い踏切の除却のため、引き続き連続立体交差事業の積極的な推進をお願いします。
 私の地元である練馬区内においても、西武池袋線石神井公園駅付近の連続立体交差事業が昨年五月に国から事業認可を受け、夏ごろから工事が行われております。
 この事業により、富士街道などの慢性的な交通渋滞や踏切事故の解消に加え、鉄道により分断されている地域の一体化が一挙に実現することから、地元住民も事業の早期完成を望んでおります。
 そこで、この連続立体交差事業の進捗状況について伺います。

〇藤森道路計画担当部長
  本事業は、西武池袋線練馬高野台駅から大泉学園駅までの延長二・四キロメートルを高架化するものでございます。
 このうち、練馬高野台駅から石神井公園駅を含む延長一・二キロメートルの区間につきましては、昨年八月に回線工事に着手し、今月中に下り線の回線切りかえを行う予定でございます。

〇髙橋かずみ委員
  順調に事業が進んでいるということで、非常に安心をしたところでありますが、昨年の第一回定例都議会で、建設局長に前向きな答弁をいただいた南北の仮設地下通路を含め、事業の今後の取り組みについて伺います。

〇藤森道路計画担当部長
  今後の取り組みについてでございますが、練馬高野台駅から石神井公園駅を含む区間につきましては、本年夏までに上り線の回線切りかえを完了し、その後、高架橋工事に着手いたします。
 また、残る大泉学園駅までの区間につきましては、引き続き用地取得を進めてまいります。
 なお、石神井公園駅構内の南北の仮地下通路につきましては、本年秋に供用いたします。
 今後とも、必要なダイヤの確保に努めるとともに、地元区や鉄道事業者と連携を図りながら、連続立体交差事業の積極的な推進に取り組んでまいります。

〇髙橋かずみ委員
  この事業はまだ始まったばかりでありますが、今後本格化する回線工事や高架橋工事の施工に当たり、沿線住民の理解を十分に得るとともに、早期完成をお願いします。
 また、引き続き新たな連続立体交差事業を、積極的に立ち上げていくべきと考えます。知事も、先日の施政方針において、来年度から西武新宿線と京王線において新しい区間に取り組んでいくと、表明しております。
 練馬区内には、同じ路線である西武新宿線の井荻から東伏見駅付近を初め、西武池袋線の椎名町から桜台駅付近、大泉学園から保谷駅付近の三区間が、都の踏切対策基本方針における鉄道立体化の検討対象区間に位置づけられています。
 これらの区間についても、鉄道の立体化は住民の悲願であります。一日も早く実現することを強く要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
赤線
このページのトップへ