2008.11.28 :平成20年環境・建設委員会
〇髙橋かずみ委員

 二〇第六七号、都市計画道路放射第三六号線の建設計画変更に関する陳情についてお尋ねいたします。
  ただいま放射第三六号線の現在の状況について説明がありましたが、地元練馬区選出の都議会議員として、その必要性や課題について確認していきたいと思います。
  練馬区内の都市計画道路の整備状況については、去る十月三十日の環境・建設委員会の事務事業質疑で質問をいたしましたが、練馬区は二十年三月末現在で四二%と、区部の五九・五%や多摩の五二・八%と比較して著しく低い水準であり、区内の都市計画道路の着実な事業化や整備が必要であると思います。
  特に道路ネットワークの形成という面から見ると、練馬区内の主要な骨格幹線道路については、環状第七号線や環状第八号線、笹目通りなど環状方向の道路は整備が進んできましたが、それに比べて放射方向の放射第七号線、放射第三五号線、放射第三六号線などの整備がおくれていると感じております。
  そこで、まず初めに、放射第三六号線の位置づけや必要性についてお伺いをいたします。

◯山口道路建設部長三環状道路整備推進担当部長兼務

 放射第三六号線は、練馬区早宮一丁目で接続する放射第三五号線と一体となって、副都心の池袋から埼玉県に至る骨格幹線道路でございます。区部北西部の道路ネットワークを形成し、渋滞緩和や交通の円滑化を図るとともに、地域の防災性、安全性の向上やまちづくりの推進にも寄与する重要な路線でございます。
  また、これらの路線は、都の防災都市づくり推進計画において、震災時等に火災が広がることを防ぐ主要延焼遮断帯に位置づけられております。
  このため、本路線を平成十六年策定の都市計画道路の第三次事業化計画において、平成二十七年度までに優先的に着手すべき路線として位置づけました。
  本地区は、本陳情の放射第三六号線や接続する放射第三五号線が未整備であるため、周辺の目白通りや川越街道などが渋滞し、住宅地へ通過交通の進入を招いております。
  これらのことから、渋滞緩和や交通の円滑化、地域の防災性、安全性の向上やまちづくりの推進にも寄与する本路線の早期整備が必要であると考えております。

〇髙橋かずみ委員

 今、答弁をいただきましたように、まさに放射第三六号線は、区部北西部の道路ネットワークを形成するとともに、地域にとっても非常に重要で、どうしても必要な路線であると考えます。
  そこで、現在までの放射第三六号線の整備状況等について伺います。

◯山口道路建設部長三環状道路整備推進担当部長兼務

 放射第三六号線全体の延長約四・三キロメートルのうち、池袋駅西側の環状第六号線との交差点から環状第七号線との交差点までの区間の延長約二・六キロメートルについては、整備を完了し、昭和六十二年四月に供用をいたしました。
  環状第七号線との交差点から放射第三五号線と接続するまでの延長約一・七キロメートルの区間が未整備となっております。

〇髙橋かずみ委員

 放射第三六号線は、環状第七号線を境に、既に整備が完了し供用している区間と未整備の区間に分けられますが、放射第三六号線は、昭和四十一年に全区間一体で都市計画決定されております。
  都市計画決定の時期は同じでも、環状第六号線から環状第七号線までの区間が昭和六十二年に供用開始してから、既に約二十年もの歳月が経過しております。この間、環状第七号線以西の未整備区間では、先ほども話がございましたけれども、住宅地へ進入する通過交通が増加するなど、地域の安全はもとより、社会経済活動にも支障を来しております。
  そこで、東京都では、接続する放射第三五号線について、既に用地を七割以上取得するなど積極的に事業を進めているとともに、放射第三六号線の本陳情区間についても、事業化に向けて動き出したとのことでありますが、現在の事業化に向けた取り組み状況について伺います。

◯藤森道路計画担当部長

 未整備でございます本陳情区間につきましては、本年八月二十九日と九月二日に地元で事業説明会を開催し、九月四日には、条例に基づき、環境影響評価調査計画書を提出して、環境影響評価手続に着手いたしました。
  その後、東京都環境影響評価審議会の答申や関係区長及び都民の意見を踏まえて取りまとめられた調査計画書審査意見書を十一月四日に環境局より受理をいたしました。
  地域の環境の現況を把握するため、十一月六日から十二日にかけて、練馬区立開進第四小学校など三カ所におきまして、大気や騒音、振動などの現地調査を実施いたしました。
  引き続き、来年の夏まで、三回の現地調査を実施する予定でございます。

〇髙橋かずみ委員

 実際に環境影響評価手続に着手しているとのことでありますが、提出された調査計画書では、放射第三六号線の供用開始が平成三十一年度予定と記載されておりました。
  平成三十一年度といえば約十年も先ということでありますが、完成までの工程の具体的な内容と、それに要する期間を伺います。

◯藤森道路計画担当部長

 環境影響評価手続といたしまして、環境影響評価調査計画書提出による手続開始から環境影響評価書の公示まで、一般的に二年半から三年程度必要でございます。
  その後、現況測量、用地測量を実施いたしまして、国の都市計画事業認可を取得するまで、おおむね二年程度かかります。
  事業認可取得後、用地取得、工事には七年程度を見込んでおります。
  これらを踏まえまして、調査計画書では、放射第三六号線の供用開始を平成三十一年度の予定といたしております。

〇髙橋かずみ委員

 完成までにさまざまな手続があり、それぞれに一定の期間を要することはわかりますが、地元のこの道路に対する期待にこたえて、平成三十一年度といわず、少しでも早い整備を要望しておきます。
  次に、陳情の放射第三六号線について、東京都は平面構造で計画しているとのことでありますが、平面構造を採用した理由と、その具体的な内容について伺います。

◯藤森道路計画担当部長

 市街地におきます一般の道路では、平面構造が基本でございます。放射第三六号線につきましても、道路ネットワークの形成により交通の円滑化や地域への通過交通を排除するために、周辺道路と適切に接続させる必要がございます。
  また、周辺地域のまちづくりなどのため、沿道からの利用が容易に図られることや地域の防災性、安全性を向上させるため、緊急車両の通行や緊急避難路、延焼遮断帯などの機能も確保する必要がございます。
  これらの機能を十分に確保するため、道路構造は平面構造といたしました。
  本路線は四車線の道路でございまして、計画幅員四十メートルのうち車道部二十メートルの両側に十メートルずつの環境施設帯を設置し、沿道環境に十分配慮いたしております。

〇髙橋かずみ委員

 放射第三六号線のような高速道路ではない一般の道路の構造としては、原則的に平面構造が望ましいとのことでありますが、このような一般の道路を地下構造によって整備する場合、地下から地上への出入り口付近が掘り割り構造になり、地域の一体感を損なうことなどが危惧されると思います。
  そこで、羽沢・桜台・氷川台地区をシールド工法によって完全地下化する場合、どのような課題が考えられるのか伺います。

◯藤森道路計画担当部長

 放射第三六号線は、計画線の地下に、全線にわたりまして地下鉄の大規模な構造物が埋設されております。このことから、本陳情区間をシールド工法による地下化はできません。
  一般的に道路を地下化する場合には、ご指摘のように地下から地上への出入り口部で掘り割り構造が必要となり、その延長は二百メートル程度が見込まれます。
  そのため、陳情区間の羽沢地区から氷川台地区までを地下化する場合、両地区の外側でございます早宮・平和台地区や板橋区小茂根地区に、それぞれ延長二百メートル程度の掘り割りを設置しなければならず、地域分断を招く可能性がございます。
  さらに、出入り口部となる早宮・平和台地区や板橋区小茂根地区付近では、地下トンネル内の排気ガスが集中することも懸念されます。

〇髙橋かずみ委員

 平面構造ではなく、仮に地下化をすれば、新たな問題が生じるということだと感じました。
  放射第三六号線に期待される役割や構造の違いによるメリット、デメリットなどを総合的に勘案すると、現在の計画による平面構造ということになると考えますが、一方で、放射第三六号線の沿道には練馬区立開進第四小学校などが点在し、幅四十メートルの道路によって学区域、通学路が分断されることが懸念され、事業に対する地域の理解を得るためにも十分な安全対策が不可欠であります。
  例えば、一昨年の五月に交通開放した環状第八号線の南田中地区では、石神井東小学校の学童保護のため、私も地元の方々とともに要望いたしました横断歩道橋が設置されました。
  放射第三六号線においても、幅十メートルの環境施設帯を活用し、学童だけでなく高齢者や体が不自由な方にも配慮した、傾斜の少ない緩やかなスロープつきの立体横断施設を設置すべきと考えますが、見解を伺います。

◯藤森道路計画担当部長

 放射第三六号線の計画線が現在の通学路や学区を横切り、そこを通る学童への安全対策として立体横断施設の設置が必要であると認識いたしております。
  また、事業説明会におきましても、学区分断や通学路の安全性に関する声が寄せられました。
  詳細につきましては、今後、本路線の事業計画の検討を進める中で、地元区など関係機関と前向きに協議してまいります。

〇髙橋かずみ委員

 事業説明会でも学童の安全性に関する地元の声が寄せられ、それに対する都としての認識や取り組みに大いに期待しております。
  事業に対する地域の理解を得るためにも、安全に対する十分な配慮が必要であります。ぜひこの放射第三六号線の整備に当たっては、近代的で日本全国に誇れるようなバリアフリー仕様の立体横断施設の設置を実現してもらいたいと思います。
  なお、開進第四小学校に加えて、本陳情区間からは外れておりますが、今回予定している事業区間に面する開進第一小学校も含めて、ぜひ学童などに対する手厚い安全対策を実施するよう要望しておきます。
  いずれ起きるといわれている首都圏直下型地震などへの備えとして、都民の生命、財産等を保護し、震災など災害に強い都市をつくるということは喫緊の課題であり、地域の防災性向上のためには、未整備となっている放射第三六号線を既定の計画に基づく平面構造により、早急に整備すべきであります。
  また、本路線は、地域の防災性の向上だけでなく、渋滞緩和や交通の円滑化、まちづくりの推進にも寄与する重要な路線であることから、地域の声にしっかりと耳を傾け、地元の理解と協力を得ながら整備を進めていくべきであることを申し上げて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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